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オプション取引の基本としては、ここで二つ挙げています。 まず、「将来の相場変動の予想に基づいて取引をすることができる」ということです。 これは、例えば相場が上がると思えば、日経225で言うならば、日経225が将来上昇する というような予想に基づいてオプションで取引する場合には、 ただコールオプションを買えばいいわけです。 反対に日経225が下がると思われるのであれば、プットオプションを買えばいいということです。 ただ、先ほど申し上げましたが、オプションは、相場の予想に基づいてやるというのは あまり主流ではありません。もっとほかにやり方があるわけです。 そこで、何を基にするのがメインなのかというと、他のオプションの投資家あるいは オプションのトレーダーは、一番目の「将来の予想変動に基づいて取引する」ということを メインにしていらっしゃるかもしれませんが、私の場合は、 特に二番目の「ボラティリティの変化や水準に基づいてオプションの取引戦略を作る」 ということをメインにしています。 オプションの醍醐味というのは、その将来の相場変動の予想に基づいて取引するというよりも、 むしろこのボラティリティだと思っています。 ボラティリティの概念というのは、あまりよく理解されていません。 だからこそ、こちらの方に優位性があるのかなと思います。 もし、将来の相場予想の変動に基づいて取引されるようであるならば、 別にオプションで取引する必要はないのではないかと思います。 オプションを取引するならば、それなりの優位性があるから、そういう強い理由があるので オプションにするんだという、確固たるものを持った方がいいかなと思います。 それがここで言う、一番目ではなくて、二番目の「ボラティリティの変化や水準に基づく取引」 だということです。 もう一度最初の話に戻ります。 いろいろなお話をしましたが、オプションは初めてだと言われる方にとっては、 少しとっつきにくいようなお話だったかもしれません。 しかし、ここだけは今日持って帰っていただきたいと言う部分を、あえて一つだけ挙げるならば、 一番最初のところです。 「オプションとはこういうものなんだ」ということを理解するために、 ここを絶対に押さえていただきたいと思います。 繰り返しになりますが、 「オプションというのは、相場の行方は分からないということを前提にしている」ということです。 そして、オプションを取引するその一番の醍醐味というか、非常に重要な概念というのは、 この二番目のところに挙げたものです。 実はボラティリティということです。 オプションの初心者、あるいはアマチュアは、このボラティリティを無視して取引しているわけです。 ボラティリティを知っているかどうかで非常に違ってきます。 もう一つは、時間の制限があるということです。タイムディケイです。 時間の制限があるということは、一つは時間というものを味方にすることもできるし、 敵にすることもできるということです。 オプションの売り手にとっては、時間価値というのは収入源になります。 従って、時間というのは味方です。 一方、オプションの買い手は、時間価値を払うわけですからコストになるわけです。 つまり時間を敵に回しているということです。 日経225については、さわりの部分だけ、日経225のチャートだけちょっとお見せします。 そして、どういう多才性があるのかという部分についてだけ簡単に先ほどの話の続きの補足をします。 今の日経225の動きを、これが日足、これが週足で、これが月足ということで、 どういう状況になっているかというのを表したものです。 最近の動きのところだけ、つまり右端のところだけ見ていただきたいのですが、例えば、 1万1500円にいったん向かい、1万2000円を超えて、そこからさらに上へ、 そして1万2500円ぐらいのところまで上昇しているわけです。 最近では見ない非常に強い、勢いのある変動です。 上昇変動なのですが、例えば、ここであえて相場が今後どうなるかという予測をするとします。 例えば、「これだけ上がったんだから、目先ちょっと下げるだろう」という予測をしたとします。 そうすると、一つこういったことができます。 つまり、予測が外れても利益を上げることができるわけです。 予測がまったく外れても、オプションにおいては利益を上げることができるということです。 絶対ではありませんが、そういう商品性を持っているわけです。 一方、例えばここで、「1万1500円の方向に向かって相場が下がるだろう」と予測したとします。 しかし、実際はそうならずに、相場が上がったとします。 それでも、もうける可能性はあるわけです。 その反対に、「1万1500円の方向に向かってこの相場は下がるだろう」と予測し、 その通りになったとします。 その方向に向かって1万2000円を割り、さらに1万1500円の方向に向かって行ったとします。 この場合、予想が当たっているにもかかわらず、 オプションにおいては損をする可能性もあるということです。 つまり、何を言いたいかというと、通常の株式投資や先物投資とは、 まったく違うゲームなんだということです。 どちらがいいとか悪いとか、どちらが有利であるとか不利であるとかという話ではないわけです。 株式投資と、オプションの取引というこの二つを、あえてゲームだとするならば、 ゲームのルールが違うということです。 ただし、ゲームというと意味深長なのですが、ゲームといっても遊びではありません。 どうなったら利益になるのか、どうなったら損をするのか、お金はいくら必要なのだろうか、 証拠金はいくら必要なのだろうか、そういった細かいルールが違うということです。 ゲームというのは、勝ち負けが結構決まります。だからゲームなのです。 すると、どうなったら負けなのか、どうなったら勝つのかということは、 サッカーだったらサッカーのゲームのルールがあるし、野球なら野球のルール、 バスケットボールならバスケットボールのルールがあります。 そのルールが、株式とオプションでは違うということです。 ルールが違うから、当然ながらゲームのやり方も違ってくるわけです。 ここでは、ゲームについて一切資料の中では触れていないのですが。 最後に、このことを強調して終えたいと思うのですが、「まったく違う」ということです。 従って、株式投資で成功している人が、オプションをやっても絶対にうまくいくかというと、 そうとは限らないわけです。 また、反対のことも言えます。 株式投資でまったくうまくいかないけれど、 オプションならうまくいくということも言えるわけです。 なぜなら、この二つはまったくゲームのやり方が違うし、ゲームのルールがまったく違うからです。 これは、1時間や2時間で語り尽くせるものではありませんが、 皆さんが、もしオプションに興味があってオプション取引をしたいと言うのであれば、 ゲームのルールを覚えていただきたいということです。 日経225というのはどういう商品なのか、あるいは日経225オプションとはどういう商品なのか、 どうすれば利益を上げられるのかというようなことです。 また、「自分は相場の予測をするのが非常に下手だ。情報もそんなに取れないし、 そんなに時間もかけられない。そんな自分がどういうポジションを取ったら 利益に結びつけることができるのか」というようなことです。 つまり、頭である程度相場を張ることができるわけです。 そういう言葉を使うのはあまり好きではないのですが、 あえて言うなら、相場を張るということです。 オプション市場<<<
出典:『DVDブック 資産運用としてのオプション取引入門』 「10.オプション取引の基本」より ![]() 長年にわたってオプション売買を実践し、成果を収めてきた“オプション取引の第一人者”である増田丞美(ますだ・すけみ)氏を講師に迎え、オプションとは何かから始まり、利益を上げるための実戦的な取引戦略までを解説していただくDVDブックです。 |
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